東北大学病院臨床研究推進センター

Clinical Research, Innovation and Education Center, Tohoku University Hospital

東北大学病院臨床研究推進センターは、医学系の研究開発をサポートするとともに、基礎研究の成果を臨床の場に実用化する橋渡しをいたします。

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超軽量リハビリ装具で脳卒中患者の歩行を改善 〜バネ−カム機構を装着するだけで膝が曲がりやすく転倒予防に!〜

脳卒中患者の数は,超高齢社会の日本では増加の一途をたどっています。脳卒中患者にとって歩行リハビリの質の向上は,「生活の質(Quality of Life: QOL)」の向上に直結する重要な課題です。

東北大学医学系研究科 関口雄介非常勤講師,同大学工学研究科 大脇大准教授,NEC 野崎岳夫,福司謙一郎研究員らの医工学,産学連携研究グループは,モーターレスでシンプルなバネ-カム機構を用いた超軽量歩行アシストデバイスを開発しました。脳卒中片麻痺患者11名を対象とした臨床実験の結果,歩行中の蹴り出し補助のみならず,副次的に,遊脚注5の膝が曲がりやすくなる効果を確認しました。この効果は,歩行中のつまずきによる転倒予防につながると考えられ,多くの患者の福音となることが期待されています。

本研究成果は,2020年7月2日に臨床研究に関する科学誌Gait & Posture電子版に掲載されました。

 

プレスリリース資料(PDF)

 

本研究は、当センターバイオデザイン部門が取り組むアカデミック・サイエンス・ユニット(ASU)参加企業の研究成果となります。

 

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