東北大学病院臨床研究推進センター

Clinical Research, Innovation and Education Center, Tohoku University Hospital

東北大学病院臨床研究推進センターは、医学系の研究開発をサポートするとともに、基礎研究の成果を臨床の場に実用化する橋渡しをいたします。

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第一三共株式会社常務執行役員研究開発本部長 高崎渉先生講演会「真のGlobal Pharma Innovator を目指すということは?」を開催しました

2月3 日(水)18:00-19:00、今年度第12 回目の未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー 第一三共株式会社 常務執行役員研究開発本部長 高崎渉先生の講演会をオンラインにて開催いたしました。

 
今回の講演では、高崎先生のご経験をふまえて、製薬の話からはじまり、産学連携、マインドセットについてご講演いただきました。製薬産業の特徴として事業リスクが非常に大きく、イノベーション創出に向けた環境整備が必要です。ヘルスケアエコシステムを構築するために、アカデミア、ベンチャー、ファンド、行政、医療機関等を含む広範な産官学連携推進がポイントであるとお話しいただきました。連携における様々な枠組みのなかで、共同活動でのジレンマを乗り越えて創薬におけるビジネス開発をするにあたり自前主義を払拭し、内部と外部を等しく考えるというマインドセットが必要だとお話しいただきました。
製薬企業における「グローバル」について、薬がグローバルに患者さんに届けられること、研究・開発がグローバルに通用すること、従業員がグローバルで多様性があるということが大変勉強になりました。
学生からの質問では、「アカデミアと企業との連携においてアカデミアが目指すゴールは創薬に向いていない可能性があるが、すり合わせはどのように行うのが良いか」という質問があり、高崎先生からは「ディスカッションで創薬への可能性が見つかることがある。アカデミアの先生方とお話しする場をいかに設けて情報の共有をできるかが重要。クロスアポイントメント制度はこれから私たちがやっていく責任がある。」とお答えいただきました。本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外307 名の方々にご参加頂きました。高崎先生、ご講演ありがとうございました。

 

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