東北大学病院臨床研究推進センター

Clinical Research, Innovation and Education Center, Tohoku University Hospital

東北大学病院臨床研究推進センターは、医学系の研究開発をサポートするとともに、基礎研究の成果を臨床の場に実用化する橋渡しをいたします。

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大日本住友製薬株式会社 マーテック戦略推進室長 横田京一先生講演会「製薬企業におけるデジタル革新の実際」を開催しました

9月23日(水)18:00-19:00、今年度第7 回目の未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー 大日本住友製薬株式会社 マーテック戦略推進室長 横田京一先生の講演会をオンラインにて開催しました。
横田先生は、MR(医薬情報担当者)をご経験後、大学病院の営業所長を経てマーケティング部門にてメディア戦略専任チームを立上げ、本社IT 部門長、シニアデジタルオフィサーなど全社のデジタル革新に尽力されてきました。2019 年12 月マーテック戦略推進室長に就任し現在に至ります。今回の講演では、大日本住友製薬におけるデジタル革新推進についてお話しいただきました。

 

大日本住友製薬では、既存ビジネスのデジタル革新や、デジタルヘルス領域の新規事業創出を目指す中で、組織と人材を、デジタル時代に合わせた仕組みやスタイルへの転換していく必要があることを認識し、組織変革を進めてきました。dゼミナールと名付けた外部の有識者講演を通じてデジタル関連の最新トレンドや事例について学ぶ場の提供を行うなど、社員の意識改革と新たな企業文化の醸成に全社的に取り組まれている事例をご紹介いただきました。製薬業のDX(デジタルトランスフォーメーション)は百社百様で、成功モデルの無いなか、失敗の要因を明確化し革新をされてきたご経験をお話しいただきました。デジタル普及の鍵は、ユーザー目線が大事で、サービス提供者ではなくユーザー本人が「楽しく」、「楽」であると感じることを常に意識しながら取り組まれているとのことでした。大日本住友製薬株式会社は、DX を通して「多様な健やかさ」に貢献するため、既存医薬品の疾患領域にて新規性の高いヘルスケアソリューション事業の開発を進めていると紹介いただきました。

学生からの質問では、色々な組織変革をされてきた中で組織を率いる中でどのように同じ方向を向く組織を作られたか、運営していく中で心掛けていることは何かという質問があり、横田先生からは、「同じ想いを持っている人を見つけていくこと、お互いにビジョンを共有していくことが大事であり、トップとの定期的なディスカッションも重要。ネットワーキングには想いをもって積極的に参加することで、この人だという出会いがある。その場限りにならないようにフランクにコミュニケーションをとっています。」とお答えいただきました。

講演の最後には、「失敗を恐れず楽しむこと、失敗をすればするほど人にやさしくなれる。何もしないことの方が成長しない。色々なことにチャレンジしていってほしい。」というメッセージいただきました。本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、学内外から企業の方を含む幅広い研究領域の235 名の方々にご参加頂きました。横田先生、ご講演ありがとうございました。

 

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