東北大学病院臨床研究推進センター

Clinical Research, Innovation and Education Center, Tohoku University Hospital

東北大学病院臨床研究推進センターは、医学系の研究開発をサポートするとともに、基礎研究の成果を臨床の場に実用化する橋渡しをいたします。

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令和元年度 次世代医療機器連携拠点整備等事業シンポジウム「ビジネスリエゾンに必要とされる人物像とその育成方法」を開催しました

1月31日(金)に令和元年度次世代医療機器連携拠点整備等事業の一環として、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院大腸外科科長の伊藤雅昭 医師、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター企画開発部門長の村田裕之 特任教授、慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室専任講師の岸本泰士 医師をお招きし、各専門分野の観点から、医療機器開発や研究成果の社会実装におけるビジネスリエゾンの重要性やその人物像、およびその育成やチームビルディングについて、ご講演いただきました。

 

伊藤雅昭 医師からは「臨床と医療機器開発をつなぐハイブリット型人材の育成」と題して、医療機器の開発においては、ミドルリスク・ミドルリターンの短期決戦となるため、専門性の高い人、お互いに影響しあえるチーム、意思決定の速さが重要であり、エンジニアと医師が相互に相手の気持ちを理解しあうことが必要であるとの話をいただきました。
村田裕之 特任教授からは「スマート・エイジング研究と産学連携の取り組み」と題して、スマートエイジングのために加齢に伴う体の変化への適応力を鍛えることをテーマとする様々な取り組みをご紹介いただき、そのような取り組みの中で認識されたのは、ビジネスリエゾンになりうる人は、専門に特化した人ではなく、多種の資質を備えるハイブリッド型の人材であるとの話をいただきました。
岸本泰士 医師からは「情報通信技術を活用した精神科領域における新しい治療支援・予防技術の開発」と題して、ご自身がビジネスリエゾンというお立場で推進されてきた、ICTを活用した医薬品の介入効果測定や遠隔医療への取り組みを紹介いただきました。

 

午前と午後に二回に分けて、医療機器コンサルタントの坂本直樹氏、ミッドケープ・アンド・カンパニー(株)の中崎知道氏も交え、ビジネスリエゾンに必要とされる人物像とその育成についてパネル・ディスカッションが展開されました。
ビジネスリエゾンとなる人物は、医療機器開発プロジェクトのデザインヘッドであるべきとの指摘がなされ、今後の日本の医療機器開発の加速にはそのような人物とその育成が不可欠であるとのコンセンサスが得られました。

 

今回のシンポジウムは、各地からの参加が容易になるように、東京駅に隣接の会場で行い、大学・企業・自治体関係者等、幅広い領域の方々46名にご参加頂きました。
会場の参加者にも活発に質疑応答・意見交換に参加いただき、参加者には得るものが多かったと思われます。

 

ご講演いただいた先生方、ご参加いただいた皆さまに感謝いたします。

 

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開会の挨拶
CRIETO 国際部門部門長 鈴木由香 特任教授

 

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国立研究開発法人国立がん研究センター東病院大腸外科 伊藤雅昭 科長

 

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東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター
企画開発部門部門長 村田裕之 特任教授

 

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パネルディスカッション 「ビジネスリエゾンに必要とされる人物像とは」

 

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慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室 岸本泰士 専任講師

 

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パネルディスカッション 「ビジネスリエゾン人材の育成方法について」

 

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閉会の挨拶
CRIETO 副センター長/開発推進部門部門長 池田浩治 特任教授

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