東北大学病院臨床研究推進センター

Clinical Research, Innovation and Education Center, Tohoku University Hospital

東北大学病院臨床研究推進センターは、医学系の研究開発をサポートするとともに、基礎研究の成果を臨床の場に実用化する橋渡しをいたします。

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菅裕明 氏 講演会「大学教員にイノベーションはできるのか?ぺプチドリーム創業から考える」を開催しました

11月30日(木)に、平成29年度地域中核企業創出・支援事業、東北地域医工連携事業化ネットワーク事業の一環として、東京大学大学院理学系研究科教授・ペプチドリーム株式会社の社外取締役、菅裕明先生にご講演いただきました。

 

2013年東証マザーズ上場以来黒字が続いているぺプチドリーム社は、特殊ペプチドを自在に作る「フレキシザイム」、そしてフレキシザイムを使い1本の試験管内に10の11乗もの特殊ペプチドを作り出す「FITシステム」、さらに作られた特殊ペプチドを高速かつ正確にスクリーニングし、その中から薬の候補になるものを正確に抽出する「RaPIDシステム」と、
菅先生が開発した3つのコア技術を基盤に創業され、グローバルトップメガファーマから国内の製薬企業との事業展開についてお話しいただきました。

なぜペプチドリームを創業したか、それは技術を社会に還元する「夢」があり、その夢を実現するため。そして、製薬会社との創薬開発に特化する会社を外に設立することで、アカデミアにおける純粋にサイエンスを深めていく自由研究を守るため、とお話しいただき、また、ご自身の研究哲学は「異端は認められた瞬間に先端に変わる」であり、周囲から異端といわれ続けても信念を持ってやってこられたとも、お話しいただきました。

 

最後に、吉田松陰とスティーブ・ジョブスの言葉を紹介されました。

 

<吉田松陰>
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし、
故に、夢なき者に成功なし。

 

<スティーブ・ジョブス>
絶対にマネのできない、マネしようとも思わないレベルのイノベーションを続けろ。

 

周りがやろうとすら思わないほどの高いレベルの革新を何度も続けること、それを大切にしているとお話しいただきました。講演に先立ち、学生さん、医療従事者のみなさんと意見交換の場をいただき、そして講演会では臨床中講堂が満席になるほどの大勢の聴講者が参加し、全員がその情熱に感銘を受けた素晴らしいセミナーとなりました。

 

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菅裕明 先生

 

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