東北大学病院臨床研究推進センター

Clinical Research, Innovation and Education Center, Tohoku University Hospital

東北大学病院臨床研究推進センターは、医学系の研究開発をサポートするとともに、基礎研究の成果を臨床の場に実用化する橋渡しをいたします。

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センター長挨拶

 東北大学病院臨床研究推進センター長の下川です。本センターのウェブサイトにアクセスしていただき、有難うございます。

 わが国は世界に先駆けて超高齢社会に突入し、今後の高齢化率も他の欧米諸国に比して高いことが予想されています。こうした社会的背景の中で、大学等の優れた研究成果を、基礎研究・前臨床研究に続いて、臨床研究を通じて開発し社会に還元していくことは、国民福祉や国家経済に直結する重要な課題です。しかし、わが国においては、世界的な基礎医学研究の成果が多いにも関わらず、臨床研究の体制整備が遅れたことから、欧米での臨床研究が先行し、結果的に日本の患者がその恩恵を受けることが欧米より遅れ、また、長年にわたって医薬品も医療機器も大幅な輸入超過に陥っている現状があります。現在、医療産業は技術革新により急成長を遂げ、世界的な競争も激化してきており、国際競争力を有する質の高い臨床研究推進体制の整備が国家的な急務となっています。

センター長 下川 宏明 写真

センター長
下川 宏明

東北大学大学院
医学系研究科 ・医学部 循環器内科学分野教授
東北大学病院循環器内科 科長

 

 こうした社会的背景を受けて、わが国の医学研究・医療をリードする大学病院でも臨床研究支援体制の充実が求められています。東北大学では、平成15〜19年度に先進医工学研究機構(TUBERO)を、次いで平成19〜23年度には未来医工学治療開発センター(INBEC)を設置し、医工学を中心とした開発研究を行い、平成20年度からわが国初の医工学研究科の大学院設置に至りました。また、平成24年度から、INBECと東北大学病院治験センターが発展的に統合することにより、東北大学病院臨床研究推進センター(CRIETO)が設置され、八重樫 伸生 教授が初代のセンター長に就任しました。私は、2013年6月1日より2代目のセンター長を拝命しました。

 現在、東北大学では臨床研究を推進する非常に良い環境ができつつあります。第1に、東北大学病院が平成25年度から5年間、厚労省から臨床研究中核病院に選定されました。この事業は、東北大学病院が東北地方の中核となって臨床研究を推進するものです。特に、国からは、東北大学の伝統を生かした医療機器の開発と東北地方の臨床研究のネットワーク形成を求められています。第2に、東北大学では、各研究科(医学、医工学、工学、薬学等)〜医学系研究科創生応用医学研究センター(ART)ー〜本センターと一連の開発研究の流れができています。第3に、これらの開発研究活動を全学の組織としてメディカルサイエンス実用化推進委員会(委員長:下瀬川病院長)が俯瞰し支援する体制があることです。第4に、文科省関連の橋渡し研究支援拠点ネットワーク事業と「知と医療機器創生宮城県エリア」事業が実施されていることです。臨床研究推進センターは、これらの臨床研究を束ねる重要な役割を果たすだけではなく、広く、東北地方全体の臨床研究支援体制作りを目指しています。実際に、東北6県の大学病院が核になった「東北トランスレーショナルリサーチ拠点形成ネットワーク(TTN)が形成され、地域の特性を生かしたネットワーク事業が拡大しています。本センターは、このTTNでも中心的な役割を果たしていきます。

 したがって、本センターの果たすミッションは大きく、その事業内容は、非常に多岐に及びます。また、センターのスタッフ数も今後100名を越えることが予想され、東北大学だけではなく東北地方全体の臨床研究の中核となることが期待されています。今後、全国および世界に向けて、医療機器や医薬品の主な分野は勿論のこと、希少疾患・難病・小児疾患などの分野を対象にした開発研究結果を発信していきたいと思います。また、臨床研究を担う人材育成にも努めたいと思います。

 皆様のご協力・ご支援を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

センター長 下川 宏明 プロフィール

【学歴】

  • 昭和54年 3月 九州大学医学部医学科卒業
  • 昭和60年 9月 米国Mayo Clinic, Research Fellow
  • 昭和63年 7月 米国Iowa University, Research Scientist

【職歴】

  • 昭和54年 6月 九州大学医学部循環器内科入局、附属病院研修医
  • 平成 2年 1月 飯塚病院循環器科医長
  • 平成 3年 9月 九州大学医学部附属病院助手
  • 平成 4年 8月 同上 講師
  • 平成 7年 8月 九州大学医学部助教授
  • 平成11年 4月 九州大学大学院医学系研究科助教授(改組による)
  • 平成17年 7月 東北大学大学院医学系研究科教授 現在に至る
  • 平成24年 3月 東北大学医学系研究科創生応用医学研究センター
    先進医療開発コアセンター長
  • 平成24年 4月 東北大学医師会長
  • 平成24年 7月 東北大学病院循環器センター長
  • 平成25年 6月 東北大学病院臨床研究推進センター長
  • 平成26年 1月 東北大学医学系研究科創生応用医学研究センター
    先進循環器研究コアセンター長

【所属学会】(役職等)

  • 理事長 日本NO学会、日本性差医学・医療学会
  • 理 事 日本循環器学会、日本心臓病学会、日本心不全学会、日本脈管学会、日本心脈 管作動物質学会、日本酸化ストレス学会、日本心臓リハビリテーション学会
  • 評議員 日本内科学会、日本動脈硬化学会、日本高血圧学会、他
  • Fellows American Heart Association (AHA), American Physiological Society (APS), European Society of Cardiology (ESC)

【主な受賞】

  • 昭和60年 日本循環器学会 Young Investigator Award
  • 昭和63年 アメリカ心臓病学会(ACC) Young Investigator Award
  • 平成11年 日本循環器学会・日本心臓財団 佐藤賞(学会賞)
  • 平成18年 アメリカ心臓協会(AHA)学会賞(動脈硬化部門Jeffrey M. Hoeg Award)
  • 平成24年 日本医師会医学賞
  • 平成26年 文部科学大臣表彰 科学技術賞・開発部門
  • 平成26年 ヨーロッパ心臓病学会(ESC)学会賞 William Harvey Lecture Award

【学内活動】

  • 東北大学東北大学医師会長
  • 医学系研究科副研究科長
    創生応用医学研究センター トランスレーショナルリサーチ部門長
    先進医療開発コアセンター長
    先進循環器研究コアセンター長
  • 大学病院臨床研究推進センター長
    循環器センター長

【社会活動】

  • 日本循環器学会東北支部長
  • 東北大学東北大学医師会長
  • 宮城県医師会代議員会議長
  • 文科省科学技術政策研究所専門調査員
    独立行政法人日本学術振興会(JSPS)審査委員

【主な学術誌活動】

  • Senior Advisory Editor, Immediate Past Editor-in-Chief (編集長顧問、前編集長):
                            Circulation Journal(日本循環器学会)
  • Associate Editor(副編集長):European Heart Journal (ESC:ヨーロッパ心臓病学会),
                            Arteriosclerosis, Thrombosis,
                           and Vascular Biology (ATVB) (AHA:アメリカ心臓協会)
  • Senior Consulting Editor(編集顧問):Circulation Research (AHA:アメリカ心臓協会)
  • Editorial Board(編集委員)(11誌:国際誌6誌/国内英文誌5誌):Circulation, American
                           Journal of Physiology, Journal of CardiovascularPharmacology,
                           Tohoku Journal of Experimental Med, Heart & Vessels,
                           International Heart Journal, 他
  • Reviewer(査読)(27誌:国際誌26誌/国内誌1誌):PNAS, Journal of the American
                           College of Cardiology, FASEB Journal, Hypertension,
                           Cardiovascular Research, Stroke, 他

【現在進行中の大規模臨床研究・治験】

  1. 文部科学省 科学研究費 特別学術研究 (研究代表者)
    「超音波を用いた革新的非侵襲性血管新生療法の開発」
  2. 文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラム 知と医療機器創生宮城県エリア(研究代表者)
    「超音波を用いた革新的非侵襲性血管新生療法の開発」
  3. 宮城県 革新的医療機器創出促進事業補助金(研究代表者)
    「超音波を用いた革新的非侵襲性血管新生療法の開発」
  4. 厚生労働省 科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)(研究代表者)
    「生活習慣病予防のための運動を阻害する要因とその対策に関する研究」
  5. 科学技術振興機構 ASTEP 本格研究開発ステージ 企業挑戦タイプ(プロジェクトリーダー)
    「国産技術に基づく世界初の衝撃波アブレーション不整脈治療システムの開発」
  6. 宮城県 地地域医療再生計画 救急・災害医療再生事業(研究代表者)
    「12誘導心電図伝送システムの整備・運営」
  7. CHART-2研究(研究代表者)
    「第二次東北慢性心不全登録研究」
  8. SUPPORT試験(研究代表者)
    「高血圧を合併した安定期安政心不全患者の対するアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬オルメサルタンの有効性に関する薬物介入臨床試験」
  9. 冠攣縮研究会(研究代表者)
    「冠攣縮性狭心症・微小血管狭心症・たこつぼ心筋症患者を対象とした、アジア・オセアニア・ヨーロッパの参加施設における前向き多施設共同研究」
  10. EXPAND Study(研究代表者)
    「リバーロキサバンの医師主導多施設共同レジストリ研究」(非弁膜症性心房細動患者の脳卒中および全身性塞栓症に対するリバーロキサバンの有効性と安全性に関する登録観察研究)
  11. CANTOS Study(日本における研究代表者)
    「ACZ885M第III相試験 - hsCRP高値を示す、心筋梗塞後の安定した患者を対象にcanakinumabを3ヵ月ごとに皮下投与した場合の心血管イベ ントの再発予防効果を検討するランダム化、二重盲検,プラセボ対照,event-driven試験」
  12. REAL CAD研究(共同研究代表者)
    「冠動脈疾患患者に対するピタバスタチンによる積極的脂質低下療法または通常脂質低下療法のランダム化比較試験」
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