7月20日（木）に、平成29年度地域中核企業創出・支援事業、東北地域医工連携事業化ネットワーク事業の一環として、シスメックス株式会社 取締役 専務執行役員の浅野薫さんにご講演いただきました。

シスメックスは、2017年版「Global 100」（世界で最も持続可能な100社）、あるいはForbes誌が選ぶWorld’s most innovative company (2016)でも17位の楽天についで、日本企業で2位の28位にランクインしており、グローバルに高い評価を受けている体外診断薬のグローバルリーディングカンパニーです。

 

患者さん一人ひとりに対して、いかに個別化医療を実現するために高い技術や戦略をもってとりくまれてきたシスメックスのこれまでのあゆみを技術の点だけでなく、ハタラキカタの観点、マインドセットの観点、さまざまな視点も踏まえてお話しいただきました。また、東北大学病院でもこれまでの3年間で30社がベッドサイドソリューションプログラム（ASU）でベッドサイドで本当に患者さん、医療従事者に求められるニーズの探索を行っておりますが、ニーズのとらえ方からいかにしてカスタマーの”ディライト”に短時間でつなげていくかの観点から貴重なお話をしていただきました。

 

講演に先立っては学生さん、医療従事者、産学連携に携わるみなさんと意見交換の場をいただきました。講演会では50名を超える聴講者が参加し、医学部の学生さんからは、技術的な点だけでなく、シスメックスのつよさの一因である多様性（専門性、男女比、出身国）に関して、どのように多様性を会社の発展に生かしているか？、などグローバルに活躍する、という視点からも質問があり、みなさん、たくさんのinsightをいただいた素晴らしい講演でした。

 

＊「Global 100」（世界で最も持続可能な100社）

コーポレイト・ナイツ社が全世界のあらゆる事業分野の時価総額20億ドル以上(2016年10月1日現在)の企業を対象として、コーポレートガバナンス、社会、環境等の企業価値を評価し、持続可能性の高い企業として上位100社を選出するもの。
1月17日～20日にダボス(スイス)で開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にあわせて発表され、シスメックスは昨年の88位から順位を上げ70位に選ばれました。
「Health Care Equipment & Supplies」（ヘルスケア機器・用品セクター）では1位に評価されています。

 

浅野薫さん

 

会場の様子

 

八重樫病院長、冨永副病院長と